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金継ぎの世界

皆さまこんにちは。

国分寺市裏千家茶道教室 Cha -No-Yu颯々庵 木内宗康です。

 

私は、金継ぎを本業の傍ら(たまに)やっています。

金継ぎ(きんつぎ)とは、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法です。

写真のように、陶磁器だけではなく、木製の漆器なども修復できます。

 

一般的には、継ぎ部分を金で装飾しますが、使用用途や器自体の景色によっては、銀や錫(すず)で装飾したり、漆そのままですることもあります。

 

室町時代頃からの技法だそうで、欠けてしまった器を捨てずに大事に使い続ける先人の知恵が今に受け継がれているということですね。

逆に金継ぎをしたことで景色がよくなり、愛着が増すこともあります。

 

お茶の世界でも金継ぎされた茶碗を大事に使い、お客様をおもてなしすることもあります。10月は名残の月で、ひときわ詫びた風情を楽しむ季節です。個性的な金継ぎ茶碗に出会える短い期間でもあります。

 

もし、金継ぎしたい大切な器がある場合は、どうぞご用命を・・。

(金額はご相談で・・)